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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について
@骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の密度が低下し、骨が脆くなる全身性の病気で”骨が軽石のようにスカスカになった状態”をいいます。
現代は、わが国も急速な高齢化社会に伴い、約1100万人の骨粗鬆症患者がいると推測されています。
骨粗鬆症の初期症状は特有のものがなく、進行してくると、転倒などの軽度の外傷でも骨折を起こすことがあります。
特に問題となるのは大腿骨頚部骨折(足のつけ根の骨折)で、この骨折を起こした後、1年以内の死亡率は10〜20%に達するいわれ、寝たきりとなる人も30%以上といわれています。
『もう年だから』『特に痛くも何ともないから』といってあきらめずに予防、治療を行うことが重要です。

A検査

骨粗鬆症の予防と早期発見には骨量(骨密度)を測定することです。
骨量を測定する方法は多くありますが、当院ではMD法(手の骨のレントゲンを撮影し、骨量を測定します)による測定を行っています。

骨密度
若年成人平均値の70〜80%⇒骨量減少
        70%未満⇒骨粗鬆症
と診断されます。
特に
該当される方は骨量が低下している可能性が高いので検査をすることをお勧めします。
B治療

現在では骨粗鬆症になっても、薬物療法などにより、骨量の回復が可能となります。

治療方法

1.運動療法
運動により骨に刺激を加え、筋や関節の柔軟性を高めることで、骨量を増加します。

2.食事療法
1日800mg以上のカルシウム(牛乳1杯200mg)をとります。
他にビタミンD・K たんぱく質なども摂取することが重要です。

3.薬物療法

・カルシウム製剤、ビタミンD製剤
(アスパラCa、アルファロール、ワンアルファなど)
骨量を増加させます。

・女性ホルモン剤
骨量減少を抑制しますが乳ガンや心臓発作、脳卒中などの発生率が高くなるとの報告もあり、他の薬剤が使用できない時、使用します。

・カルシトニン製剤(エルシトニンなど)
骨量減少を抑制する注射薬

・ビタミンK製剤(グラケー)

・ビスフォスフォネート製剤(ボケロン、ベネットなど)
近年登場した骨量減少を抑制する薬で比較的副作用の少ないのみ薬です。
投与試験により骨折の発生率が50%低下することが証明されています。


以上、骨粗鬆症について概略を述べさせて頂きました。大切なことは骨粗鬆症は単なる老化現象ではなく、全身的な疾患(病気)であり、予防、早期発見、早期治療により改善が図れるということを理解していただくことだと思います。


           
医院長 斉藤幸弘