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第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)

 
HARBIN 2009
 今年2月に中華人民共和国のハルビンで開催された
ユニバーシアード冬季競技大会にショートトラック
スピードスケート競技のトレーナーとして帯同させ
ていただきました。
 
 初めての国際競技大会への帯同であり、たくさんの
良い経験をさせていただきましたので、当院のホーム
ページの場をお借りして報告させていただきたいと思います。
第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)
 はじめに、ユニバーシアード競技大会
について簡単に説明させていただきま
す。ユニバーは国際大学スポーツ連盟
(FISU)が主催する総合競技大会です。
全世界の学生たちが集まり「学生のた
めのオリンピック」と言われ、オリン
ピックの前年と翌年の2年おき冬季、
夏季の両大会が開催されています。
日本でも過去4回開催(夏季:1967年
東京、1985年神戸、1995年福岡、
冬季:1991年札幌)されています。
 今回のユニバーは中国のハルビンで行われました。
 
ハルビン市は黒竜江省の中南部(北海道宗谷岬とほぼ同緯度)に位置しており、2月の気温は
−20℃という厳しい寒さでした。飲み物を窓際に置いておけば冷蔵庫代わりに、窓の外に置い
ておけば急速冷凍庫になります。雪も降りました。日本の雪と違うところは極寒のため雪が
解けることがありません。なので、一度解けて凍った雪をシャベルでガリガリとすることも
無く、ほうきでさっさと掃くだけで雪かきは終わり。という感じです。
選手村は黒龍江大学(Heilongjiang University)内に設置されていました。
ほとんどの国が同じ建物に入っており、建物内では各国の選手との交流の機会が多々ありまし
た。トレーナーは一人で一つの部屋を与えていただき、トレーナールーム兼寝室という感じで
した。乾燥がひどく、濡れタオルを掛けておいてもすぐに乾いてしまいました。
少しでもくつろげるトレーナールームを作るため加湿器を買いました。加湿器のありがたさを
感じました。
第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)
 
 ショートトラックについて少し。
ショートトラックスピードスケート(Short track speed skating)は、アイススケート競技の
うち、アイスホッケーやフィギュアスケートと同じサイズの室内スケートリンクで行われる競技
です。30m×60mのスケートリンクに設けられた1周111.12 mの楕円形のトラックを、500mでは
4周半、1000mは9周、1500mは13周半、3000mは27周、5000mは45周滑走します。
ショートトラック競技の場合、狭く短い距離のトラックの中を数人でまとまって滑走するため、
走力やコーナリングの技術力もさることながら、競技の展開を“読む”能力や「運」も必要と
なり、レースの最後まで何が起こるかわからない見所があります。
 ショートトラックは転倒が多く、一つ間違えは大きな怪我を伴います。
コーナーでは全身を低く構え、なるべくスピードを落とさず、他の選手と接近している中で
コース取りをしなければなりません。滑走する中で重心を低く構えることは下肢の筋肉にかなり
の負荷をかけます。大会中ほぼ毎日レースがあるため、選手の筋肉へのケアが重要になります。
ケアの方法は選手によって様々であるため、各選手によってトレーナーへの要求も違いがあり
ました。強めにマッサージをして欲しい、軽くストレッチをして欲しい、筋肉のバランスを
診て欲しい、トレーニング方法を教えて欲しい。一つ一つの要求から選手の身体の状態、
精神状態などを把握し、少しでも良いケアをできるよう心掛けました。
大会期間以外、各選手はそれぞれ違う場所で練習し、違うコーチに習い、違う医療機関でケアを
受けています。選手に対して、余計な事を言い過ぎず、不安を仰がず、要求に応える。
これらのことが難しいことであると、改めて痛感しました。
 
第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)
 
 さて、今回の大会でのショートトラック勢の結果です。男子500mで伊藤潤二選手が銅メダルを
獲得しました。男子 5000mリレー(桜井雄馬選手、伊藤潤二選手、上村大輔選手、田中翔太郎選手)、
女子 3000mリレー(坂下泰子選手、清水小百合選手、小口絵理選手、小山友香里選手)共に
4位入賞、男子 3000mで上村大輔選手が6位入賞、男子 1500mで上村大輔選手が8位入賞、
女子 3000mで小口絵理選手が8位入賞という結果でした。惜しくもメダルは1つでした。
 
第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)第24回ユニバーシアード冬季競技大会帯同報告(2009.2)
 
 最後に、遠征をご一緒させていただいた川上隆史監督、杉尾憲一コーチ、竹内洋美コーチ、
川口行雄医師、選手の方々、お疲れ様でした。また、遠征中、ご迷惑をお掛けした患者様、医院長
はじめスタッフの方々に感謝の意を込めて、今回の経験を日々の業務に活かし患者様とゆきひろ
整形外科に還元できるよう努力していきたいと思っております。
 
理学療法士  吉岡慶
 
 
 
   
  
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