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アメリカにおける理学療法技術留学記 その2(2011.02)

 
 新年あけましておめでとうございます。
 
今年もスタッフ一同、誠実な医療をご提供できるよう努力していく所存です。
どうぞよろしくお願い致します。
 
 一昨年のアメリカ技術留学記 その2は、自分が参加した技術コースと
その仲間たちについて書きたいと思います。
 
 自分はカリフォルニア州都サクラメントにほど近いフォルサムという
ところの Folsom Physical Therapy and Training Center
http://folsomphysicaltherapy.comで開催されている
Physical Therapist Continuing Education : Long Term Course と
呼ばれるコースに参加していました。
 
 内容はアメリカ理学療法のなかでも代表的なPNFテクニックと
ノルウェー理学療法で有名なカルテンボーンテクニックを基礎とした
徒手療法で、PNFの本部であるカイザー・バークレー病院出身の
PNFインストラクター Michael J MooreとTim McGonigleが
ノルウェー留学後、アメリカに初めてノルウェーテクニックを持ちこみ、
ノルウェーのカルテンボーン氏のサポートの元、提唱された技術概念でした。
実際は知識と研究に裏付けされた基礎技術が高く、オーソドックスながら
改めて関節運動学の細かさと講習のレベルの高さを感じました。
 
 講師のMichaelとTimは、なにせ自分が生まれた年にPNFインストラクター
になっている先生方で経験と知識の裏付けが完了していて、講義と実技デモン
ストレーションに説得力がありました。
受講生は20人で自分の留学をサポートしていただいた神田先生
(フレズノ在住の理学療法士)が日本人として参加していて、なにから
なにまでフォローしていただきました。参加していたメンバーもみんな
フレンドリーで、えらい遠くの国からわざわざ技術習得に来た自分に
親切であり、まともに英語も喋れないことにもおもしろがって
付き合ってもらい、結構感動的な出会いでありました。
 
 このコースに参加した日本人は自分と神田先生のみで、神田先生が
アメリカで活躍していることから結果として自分が日本に初めてFolsom
テクニックを持ちこむこととなり、いずれ、このテクニックが少しでも
日本に根付くような活動ができたらと考えています。
 
 自分が住んでいたフレズノからはフォルサムまで車で3時間。
はじめのうちは移動のみで往復6時間の講習会に面食らいましたが、
これがアメリカのスケールの大きさかと郷に従って運転し続けました。
そもそもなぜそんな遠い街に滞在したかというと、先ほどの神田先生との
出会いにあります。彼とその他に理学療法士が3名フレズノに滞在していて、
自分を含め5名だけのフレズノ理学療法士会を結成していました。
現在はそれぞれが理想の道を見つけて私も含めそれぞれ別の場所で
頑張っていますが、これからもフレズノでのコミュニティーを大切に
情報と技術を共有していこうと思います。
  
 Physical Therapist Continuing Education : Long Term Courseを
終えて、彼らの技術に多くを学び、自分の知識の浅さを痛感し、
帰国後もテキストを何度も読み返しています。
しかし、改めて思うのは知識や技術は対象が患者さまである以上、
そこに国の差はなく、また日本の技術や教育がけっして低い
水準ではないこと。なにより日本人のきめ細かな医療は世界に誇れる
レベルにあるという事実でした。これから自分ももっともっと精進して、
技術も知識もレベルアップしなければいけませんが、日本の理学療法も
もっと胸をはって世界に発信されていければいいと思います。
 次回はフレズノでの理学療法活動を報告したいと思います。
 
松本 大士
 
 
 
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