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岐阜清流国体帯同報告(2012.10)

  
2012年9月15日〜17日に行われた第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」に
山口県代表チーム(競泳)のトレーナーとして帯同させていただきました。
今回は山口県水泳連盟から依頼を受け、山口県代表チームとして参加しました。
 
水泳競技は、細かく言うと4つの種目(競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミング、
水球)に分かれます。
今回帯同させていただいた山口県競泳選手団は選手22名(男子5名、女子13名)、
役員12名(監督・コーチ・トレーナーなど)の全34名でした。
種目は自由形・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライの4種目で、競技は少年A(中学3年、
高校1年)・少年B(高校2・3年)・成年(大学生・社会人)と年齢別で行われます。
 
会場は岐阜市にある岐阜メモリアルセンター長良川スイミングプラザという屋外プール
で行われました。屋外プールということで天候の影響を受けやすいため、選手・スタッフ
ともに体調管理(熱中症対策など)に十分注意を要しました。期間中は気温30℃以上の
熱い日が続き、ゲリラ豪雨も何度かあったため、日差しが眩しくて泳ぎづらかったり、
選手のスタート台が雨で濡れて滑りやすくなったりなど、屋外プール特有の環境が
選手のパフォーマンスに少なからず影響を与えていました。
 
岐阜清流国体帯同報告 岐阜清流国体帯同報告
 
大会中のトレーナー業務で一番重要なのは、大会に臨む選手のコンディションを万全に
することです。試合前、試合後、予選と決勝の間、ホテルに戻ってからのケアなど、
いつでもケアができるように準備しています。
今回の国体では、全都道府県のほぼ半分くらいはトレーナーとして理学療法士・
柔道整復師・鍼灸師などが帯同していました。山口県競泳選手団はトレーナー2名
(私と柔道整復師1名)が帯同し、1人10名程度の選手を担当していました。
 
試合中のケアは屋外プールではなく、控室(岐阜メモリアルセンター内の体育館に
各都道府県に1ブース提供)で行います。
試合前のストレッチ、試合後のリラクセーション、決勝前の調整など選手の要求に
合わせて行います。
「決勝まで10分しかないので、肩の痛みをどうにかしてください」「膝に力が入らない」
など色々な要求に合わせて行うため、いつもの病院とは少し違う環境での治療でした。
ホテルでのケアですが、今回宿泊したホテルの部屋に治療用ベッドが入らなかったため、
選手団が宿泊する階の廊下にベッドを広げて行いました。
ケアする時間はホテルでの夕食後の8時頃から始めて10〜11時くらいまでです。
中学生・高校生は就寝時間が早いため先にケアを行い、大学生・社会人は就職活動の話や
社会人としての心構えなど色々な話をしながら行いました。
 
今回の帯同で一番難しく感じたのは、選手の病態(痛みの状態)の把握です。
普段の病院では、医師が診断し理学療法が必要と判断した場合に我々の治療が開始となります。
しかし、国体で各都道府県に医師が帯同している選手団はほとんどないため、トレーナーが
このような役割を担い、医師の診断を必要とする状態なのか、そうでないのかを判断し適切な
処置をしなければなりません。
 
岐阜清流国体帯同報告 岐阜清流国体帯同報告
 
今回の国体では、鹿児島県代表の山口観弘選手(高3)が少年男子Aの200メートル平泳ぎ決勝で
2分7秒01の世界新記録を樹立しました。(国体競泳での世界新は1948年以来の64年ぶり)
自分は選手のケアの最中で実際の場面は見ていませんが、世界記録が出た瞬間会場からもの凄い
歓声が聞こえ、鳥肌が立ちました。ロンドンオリンピックでダニエル・ジュルタ選手が出した
2分7秒28の記録も大幅に更新し、北島康介選手が11年間保持した同種目の日本記録を奪い、
4年後のリオデジャネイロ五輪に向け世代交代を印象づけたと思います。
 
今回の国体で一番印象に残っていることは、普段は控室でふざけている若い選手達が、
控室から試合会場に向かう時には表情がガラッと変わり、後姿がものすごくたくましく見える
ことです。学業・仕事をこなしながら、毎日の辛い練習をしている選手たちの試合に対する
意気込みが感じられました。プロスポーツ選手の試合ももちろん見応えがありますが、
若い世代の試合を身近で見られたことは貴重な経験となりました。
 
最後になりましたが、今回帯同させていただくにあたりご迷惑をおかけした患者様、斎藤院長、
病院スタッフに感謝いたします。
今回の貴重な経験を今後の治療に生かしていきたいと思います。   
 
理学療法士 岩田泰典
 
岐阜清流国体帯同報告
 
 
 
 
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