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筋力低下と姿勢の関係(2014.06)

 
 私たち理学療法士は治療の際に患者様の姿勢をよく観察します。
 なぜなら、姿勢の変化は関節や筋の痛み、痺れなどに関与するからです。
  
加齢に伴う姿勢の変化
 
 姿勢は様々な要因によって変化しますが、なかでも「筋力低下」は
大きな要因の一つです。
 一般的に人間の筋肉量は20〜30代をピークに一年に1%ずつ低下すると
言われています。単純計算で、70歳では30歳と比べて40パーセントも筋肉が
衰えているということです。
 加齢による姿勢の変化は、骨や関節の変形とこの筋力低下が原因と
考えられます。
姿勢が変化すると、身体の各部分を支えている筋肉や関節には大きな負担が
かかります。その状態が長く続くと筋肉は硬くなり(血流が悪い状態)、
関節は壊れていき、痛みを感じるようになります。
したがって、姿勢の変化を防ぎ痛みのない状態を維持するには、ある程度の
運動を一生続ける必要があるということになります。
 これは丁度、虫歯を防ぐ為に毎日歯を磨くのと同じようなことだと思います。
 
 では、どの程度の運動を毎日続ければいいのでしょうか?
 厚生労働省や日本整形外科学会によると、少しきついと感じる程度の運動を
続けることが必要なようです。ただ今現在どこも痛くない人と、痛みがあって
整形外科に通っている人では行うべき運動の内容にも違いがあると考えます。
 当院では、治療によって痛みを軽減できた後には、その身体状態を維持する
為のホームエクササイズ指導と、痛みの再発を防ぐための日常生活動作の指導
を合わせて行っています。それらで患者様自身が痛みのコントロールをできる
ようになったら、リハビリは終了となります。
 
 歯科医で治療を受けて虫歯がなくなったからといって毎日の歯磨きをしなく
なる人はあまりいないと思います。
 同様に、整形外科の治療やリハビリで痛みがなくなっても、指導された
エクササイズを続けることをお勧めします。
 
 痛みのない生活や良い姿勢を維持する為には、適度な運動の習慣化が鍵だと
私たちは考えます。
 
理学療法士 宇田川慎介
  
(ホームエクササイズの紹介)
「日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」
https://locomo-joa.jp/check/locotre/pdf/locotre.pdf
※ロコモティブシンドローム:運動器の障害のために移動能力の低下をきたして
要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態
 
「厚生労働省 健康日本21(身体活動・運動)」
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b2.html
 
 
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