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米国での理学療法技術留学について(2015.01.29)

 
理学療法士の岩田泰典です。
 
 半年間のアメリカ留学を終え、2014年7月より当院リハビリテーション科に
復帰いたしました。
報告が遅くなってしまいましたが、今回はアメリカでの生活について
お話させていただきたいと思います。
 
 まずはじめに留学の目的は、理学療法技術の向上です。
私より以前に、当院より計2名の理学療法士がアメリカへの長期留学をしています。
その先輩方がいたおかげで、円滑に留学の準備・講習会などの計画を立てることが出来ました。
私が興味を持ったのは、IPA(Institute of physical art)というアメリカ発の団体による
技術です。現在ではIPAの日本支部であるIPA JAPANにより、研修コースの一部は日本でも
受けることが可能です。しかし、全てのコースを日本で受講することはできません。
アメリカでの半年の間に、週末3〜4日間のコースを全6コース受講してきました。
 
 滞在期間が半年と限られていたため、私の滞在していたカリフォルニア州のフレズノ
という片田舎の街から、ニューヨーク、アトランタ、サンフランシスコ、ロサンゼルスと
色々な街へ飛び回りました。
私の住んでいたフレズノ、またサンフランシスコ、ロサンゼルスも同じカリフォルニア州
ですが、カリフォルニア州といっても面積は約41万Ku、日本の総面積は38万Kuなので
カリフォルニア州の方が日本より大きいのです。
そのため、自分の住んでいたフレズノからサンフランシスコまで車で3時間、
ロサンゼルスまで車で4時間、週末コースの度に長時間の運転を行っていました。
日本では長時間の運転はあまり経験がありませんでしたが、帰国する頃には長時間の
運転にも慣れ、アメリカの大きさを実感しました。
コース以外の時間は、週5日の語学学校とともに、カリフォルニア州立大学フレズノ校
で理学療法科の大学院生とともに週2回の解剖学の講義、週1回の治療実習をさせて
いただきました。
日本では献体(医学および歯学の発展のため提供されたご遺体)を用いての授業は
なかなか厳しいのが現状ですが、滞在中は4〜5人組で1つのご献体を解剖させて
頂きながら、知識を深めることが出来ました。
 
 私のお世話になったフレズノのクリニックには、2名の日本人理学療法士が
働いています。
日本の理学療法士免許を用いてアメリカで理学療法士として働くことはできないため、
その2名の先生方はアメリカの大学に通い理学療法士免許を取得した方です。
そんな方々との繋がりもあり、大学での講義がない時間はその理学療法士の働く
クリニックで研修させて頂くこともできました。
アメリカと日本の理学療法士の違いはいくつかありますが、大きな違いは開業権の
有無です。
アメリカの理学療法士は開業権がありますが、そのためには大学・大学院含めた
6年間の課程を修了しなければなりません。
日本の理学療法士の場合、医師による診断の後、理学療法が必要な場合に医師より
理学療法の処方が出されるのに対し、開業権があるアメリカではどこかが痛い・
しびれるなどの整形外科的な症状がある場合に、直接理学療法士のいる
クリニックを受診することがあります。
その場合は、理学療法士によって理学療法の適応・禁忌を見極め、
治療しなければならないのです。
他にも保険制度の違いや、日本人とアメリカ人の骨格の違い、生活の違いなど
驚くことが多々ありましたが、なんとか半年間を終え無事に帰ってくることが出来ました。
 
 最後になりましたが、今回の留学にあたりご迷惑をおかけした患者様、
斎藤院長、ゆきひろ整形外科スタッフに感謝するとともに、
今回の経験を今後の治療に生かしていこうと思います。
ありがとうございました。
 
理学療法士 岩田泰典
 
 
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